マイナンバー制度を考える

制度の導入で私たちの暮らしの何が変わる・・・メリットは?デメリットは?プライバシーは大丈夫?様々な側面から考えます

「個人情報」と「プライバシー」のはざま

個人情報保護法で言う「個人情報」とは、氏名や住所といった識別子のみをさすのでは有りません。
   氏名や住所など「個人を容易に特定できる」識別子に加え、それらとひも付いた趣味、嗜好、嗜好、購買履歴、移動履歴といった属性情報と合わせた総体が個人情報と定義されています。

  法学者ダニエル・J・ソローブ著『プライバシーの新理論』の中で、

プライバシーの新理論―― 概念と法の再考

プライバシーの新理論―― 概念と法の再考

 
  1.  センサーや監視カメラなどを通じパーソナルデータを集める「情報収集」
  2.  集めたデータを分析し、個人を特定したり、情報をプロファイリングしたりする「情報処理」
  3.   データを公開、漏洩、販売する「情報拡散」
  4.  データを下に個人に損失をもたらしたり、個人の意思決定に介入したりする「侵襲」

の4つに類型化しました。

 

プライバシー大論争 あなたのデータ、「お金」に換えてもいいですか?』P.21より

本人の全く意識していないところでプライバシーデータが収集・整理・分析され、プロファイリングの結果、 ある日突然に「これはあなたですね?」(これはまさしく4.の「侵襲」にあたる)なんて言われたりする気持ちの悪さや恐れでしょう。 これらの状況は、とってもお得な「ポイントカード」を利用していればすぐにでも体験できるかも知れませんよ、ね。

ただ、何が何でもプライバシー保護の名目で法律整備しようとしても無理のあるところで、「経済上の利益や表現の自由と衝突」してしまうのも迷惑をこうむるといった人たちも多いだろう。
筆者の場合、某通信会社で契約し配偶者の分も含めて支払っている携帯電話料金を、ある時、配偶者分は幾ら位なのか知りたくなって窓口で聞いたら「個人情報保護法があってお答えできません」と・・・、ね。ワシが払っていても、その内訳は知らせられない...と言うことに。トホホ、なのである。(最もこの問題、あとから連絡があって担当者の間違いと言うことで、「お答えできます」と訂正の連絡があったが。)
ことほどさように運用面でも混乱も引き起こしてしまうのもプライバシー問題の難しいところでもある。

マイナンバーの民間利用については、制度導入の3年後に検討することとなっています。

プライバシー大論争 あなたのデータ、「お金」に換えてもいいですか?

プライバシー大論争 あなたのデータ、「お金」に換えてもいいですか?

 

マイナンバーの限定的な民間利用はあり得る様な感じなのですが、上記の著書には現状のプライバシー問題の現状が分析されています。