読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

マイナンバー制度を考える

制度の導入で私たちの暮らしの何が変わる・・・メリットは?デメリットは?プライバシーは大丈夫?様々な側面から考えます

『職業としての風俗嬢』(宝島社新書)に見る、風俗嬢と「マイナンバー」の関係

この新書の帯には「なぜ、風俗嬢(全国に35万人)は税金を納めなくていいのか」と、ややセンセーショナルなコピーが躍る。

職業としての風俗嬢 (宝島社新書)

職業としての風俗嬢 (宝島社新書)

 

マイナンバー制度により、風俗嬢にどういう問題が起こりうるか?

本書では下記の二点を指摘している。

  • 収入の過少申告や無申告がバレる
  • 風俗勤めが家族・親類・本業の勤務先にバレる

マイナンバー制度が開始されたからといって、風俗嬢の過少申告や無申告が暴かれ、税金が徴収されるようにはならない」(元国税調査官/現・税理士渡邊氏のコメント)。

何故なら、個人経営的な経営規模の確定申告の作業だけで手一杯であり、法定調書の作成・提出まで手が回らないケースが殆どである。確定申告をきっちり行い納税をしていいても、法定調書の作成・提出しているケースは殆ど無い。法廷調書の提出は、申告とは別問題であり、未提出でも問題にはならない、というのが論拠だ(前出/渡邊氏)。

法定調書が提出されない限り、風俗嬢個人への支払は把握されない。つまり、「法定調書の提出の徹底がなされない限り現状は変わらないと・・・」著者は言う。

ただ、このことは税務当局が「法定調書の提出徹底」に方針を変更すれば、彼女たちから容易に徴税が出来ることを示している。

先日、紹介した下記書籍においても「風俗業界」の徴税については、実態把握の難しさを指摘している。それでも、マイナンバーがある分だけお金の流れが把握しやすくなるので、「脱税がやりにくくなるという状況」は確実につくれる(元国税調査官-大村大次郎氏)との見解もある。

元国税調査官がズバリ教える マイナンバーで損する人、得する人

元国税調査官がズバリ教える マイナンバーで損する人、得する人

 

二番目のプライバシー問題だが、家族・親類等への漏洩の可能性は低い・・だろう。
しかし、「本業の勤務先にばれる」と言う事態は、法定調書の提出がルール通りに行われるとなると、かなり高い確率で周囲に知られることにつながりそうだ。

 

mynumberseido.hatenadiary.jp