マイナンバー制度を考える

制度の導入で私たちの暮らしの何が変わる・・・メリットは?デメリットは?プライバシーは大丈夫?様々な側面から考えます

札幌市のマイナンバーカードの発行状況に見る普及の難しさ

窓口に出向かない人、多数に驚き

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マイナンバー開始半年 カード交付、申請の3割 札幌市で4万8152枚 | どうしんウェブ/電子版(札幌圏)

     札幌市では6月末現在、希望者に無料で交付する個人番号カードの申請が15万9690件あったのに対し、交付できたのは3割の4万8152枚にとどまっている。

 こりゃ大変な数字と思わざるを得ないのだが、あとの記事を見てまたビックリ!

    15万9690件のうち同機構から15万2732枚のカードが届いたが、1月以降、区役所で運用している同機構のシステムトラブルが続き、交付前の手続きに手間取った。申請者に引き取りにくるよう通知できたのはこれまでに8万6325枚のみ。通知しても引き取りに来ない人も多く、3万8173枚が各区役所に残ったまま

 
 「通知しても取りに来ない人も多く」って、「3万8173枚が役所に残ったまま」と言うのは、ちょっと首をかしげたくなるような数字。

初回の交付は「無料」という手軽さから申し込んだ。ところが今の時点では持っていなくても日々の暮らしになんら差し支えない・・・ということがあるのかもしれません。

また、交付に際しての手続き(本人確認書類が揃っていない、とか受け取り時間が平日の08:45~07:15と限られるとか、暗証番号の設定手間等)に問題ありと記事は指摘している。
ただ、取りに来ない人が4万人弱程度とは、決して少なくないと思います。

 

交付窓口の実態とは・・・

交付窓口は、さぞや大変と思っていたら下記の記事を見つけました。

www.itmedia.co.jp

交付の窓口では、下記の要領で暗証番号を設定しなきゃいけない。
この設定については、予め決めておかなきゃ、その場で思い付きで・・・はちょっと不安な感じ。

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「暗証番号を全て同じものにする」というチェックボックスがあり、それが最初からオンになっていたこと。これはつまり「暗証番号は皆さん同じものを設定しましょう」というサインです。確かに、この3つの暗証番号を区別している方自体が少ないですし、私もいまだにこの3つの暗証番号を、それぞれどういったシーンで使うかという説明を聞いたことがありません。

 筆者の方は、このような運用方法になっていることについて、現場に同情的。特に、数字4桁を設定することができる、「利用者証明電子証明書」、「住民基本台帳」、「券面事項入力補助」については・・・下記のような指摘をしている。

恐らく、セキュリティレベルを上げるためにパスワードを分けることを“上のえらい人”が考えたものの実運用上の利便性が完全に無視されていたため、実際は「わざわざ異なる暗証番号を付ける人はいないだろう」ということで、“運用”でカバーした――という、実によくある話に落ち着いたのでしょう。

 

暗証番号でアップアップしそう・・・

暗証番号は、マイナンバーカードだけでなく、銀行キャッシュカード、クレジットカード、はてはネット通販の利用時のものとか・・・もう沢山ありすぎてしまう身の回り。

ほとんど使うことのないカードほど、そんなもん「も~えぇわい」と机の奥深くしまわれ見向きもされなくなることもある。

さて、国民の皆様は政府のご期待通りマイナンバーカードを十分に活用してくれるでしょうか? 札幌市の取りに来ない人の動機はともかくとして、マイナンバーカード普及の先行きは決して明るくないような思いに駆られます。